シンガポールにも季節の変化はある

シンガポールは熱帯モンスーン気候下にあり,年間を通して高温多湿である。しかし,天気の傾向は一年中変わりがないわけでない。気温,雨,風について緩やかな四季の変化がある。

 

シンガポールの気候は時期によって下記の通り,大きく4つの期間に区分されている。

             Marina Barrage展示室の展示より

 

6月から9月はSouthwest Monsoon Seasonと呼ばれ,南東または南向きの風が卓越する時期である。午後は短時間の雷雨が発生しやすい。

 

一方,12月から3月上旬はNortheast Monsoon Seasonと呼ばれ,北北東からの風が卓越し,気温もやや低く、降水量が多い時期である。平年では雨は特に11月,12月,1月に多い。雨季とされるのはこの時期だ。この時期は朝から1日中曇りと雨という日もたまにある。1月後半から3月上旬は雨が少ない時期となる。降水量の平年データによると2月が最も少なく,3月から10月にかけては顕著な差異はない。

 

二つのMonsoonの間に当たる3月上旬から5月までと10月,11月はInter-Monsoonと呼ばれ,中間的あるいは移行的な時期である。3月上旬から5月は午後気温の高い日が多く,最高気温が高い時期である。10月,11月は3月上旬から5月に比べて湿度が高い傾向にある。

 

 

日本のような四季の変化はないが,年間通して滞在しているとシンガポールでも多少季節の変化が感じられる。種類によるが花の季節もあるし,11月後半からはシベリアや日本からの渡り鳥がやってくる。そのことを知ったとき新鮮な驚きだった。

 

シンガポールの気候に関する詳しい情報,データは下記を参照。

 

www.weather.gov.sg

www.data.jma.go.jp